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移動平均線

複数の移動平均線を使用して時間足を連動させる方法

前回は複数の移動平均線を使用するメリットをご紹介しました。

移動平均線の使用方法

今回は実際にどのように使用するのか、例をご紹介します。

NYゴールド

こちらは、ニューヨーク市場の金チャートです。

青が10MA、ピンクが20MA、灰色が120MAです。(図での説明をわかりやすくするため、今回は20MAをエントリーポイントと採用しています。)

10MAと20MAのクロスがエントリーポイントだとすると、価格は120MAの下にありますので、〇のデッドクロスで売りをしかけることができます。

大きな時間でのMAと小さな時間でのMAの両方の力を味方につけてます。これでも十分に優位性を活かしたトレードをすることはできます。

ただし、直近の高値に損切りポイントを設定するのであれば、それ相応の値幅が必要となり、リスクは高くなります。

ただし今回の主旨は、より大きなトレンドを、小さいトレンドで捉えることですので、このトレンドを下位足で分析してみます。

 

NY金日足

〇からの下落を取りたいので、上の日足チャートでいうと〇の部分を2時間足で見てみます。

下位足で相場を分析する

NY金2時間足

このチャートの現状の環境は

・日足の120MAの下に価格がある。

・更に日足の10MA(2時間足の120MA)の下に価格がある。

・大きな力(日足の10MA)とより大きな力(日足の120MA)を味方につけつている

よって10MAと20MAのデッドクロスでエントリー

いかがでしょうか。今回の場合は好都合なことに、日足の120MAまで味方につけています。

日足でトレードするよりはエントリータイミングが遅くなりましたが、直近の高値に損切りを設定するのであれば、損切りまでの値幅は日足の時よりも狭くなり、リスクも低くなります。

 

 

移動平均線の組み合わせは自由

これはあくまでも一例です。10MAと120MAとのつながりだけでなく、20MAと60MA、30MAと90MAなど、自分のスタンスで変更していくことも可能ですし、自分なりに変更していくべきです。

今回は、日足の120MAという長い時間を採用しましたが、もっと短いトレンドを捉えたいのであれば他のMAでもかまいません。

また、日足と2時間足でなければならないわけでもなく、短期で取りたいのであれば1時間足と30分足・5分足など、もっと長期で見たいのであれば月足と週足・日足などと、自分なりに変更していくべきだと思います。要は自分がどの部分を取りたいか?で決めていくべきです。

各時間のMAを連動させることができることが分かれば、大きなトレンドを、小さなトレンドから捉える事ができる。というのをわかってもらうのが今回の主旨です。

例えば・・・・・

4時間足の45MA=1時間足の180MA

1時間足の45MA=15分足の180MA

1時間足の90MA=30分足の180MA

30分足の30MA=5分足の180MA

・・・・・・・・・etc

どこかの時間足のMAは他の時間の別のMAとして連動しているわけですね。

時間を超えて相場を分析できれば、より優位性のあるトレードができると考えられます。

私は、概ね、大きなトレンドに乗るための大局のMA(120MA等)、その中での波動のMA(60MA等)、エントリーするための売買サインとなるMA(20MA等)、この3つがあれば十分にトレンドに乗っていくことができると思います。

「小さな波は大きな波に支配される」のですから、より大きな波を把握し、そのトレンドに逆らうことなく小さな波でトレードすれば、より楽に、大きく利益を得る可能性が増えるというわけです。

これをインプットしていると、どうなるか?

短い時間足で、大きな波を取ることができるようになります。

数十pipsのリスク(損切り設定)で、数百、数千pipsの利益を得ることが容易にできるようになってきます。

まとめ

今回はトレンドの発生している一部分を抜粋してみてみました。上位足で相場環境を確認し、下位足で入るタイミングを掴む。

こうすることで単体の足を見るより、はるかにダマシに合いにくくなります。上位足のトレンドに乗ることになるので当然と言えば当然です。

では、一番取りやすい、もしくは取れたら大きく利益が出やすいタイミングはチャートのどこの部分でしょうか。

次回はより楽に利益を出せるタイミングの一例をご紹介します。

 

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