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移動平均線

移動平均線~狙うは初押し、初戻し~

前回は複数の移動平均線を使用して相場に乗る方法例を紹介しました。

では、トレンド発生時のどの部分でエントリーすればより楽に大きく利益を上げることができるのでしょうか。

トレンド発生時?トレンド成長期?トレンドの終わりと思われる付近?「頭と尻尾はくれてやれ」という格言はありますが、より頭若しくは尻尾付近を探ることは可能です。

ということで

狙うは初押し、初戻し

大天井、大底、狙いたいですよね。

これ、可能だと思います。狙うにはそれなりの準備、分析が必要となりますし、それに値する時間も要するわけです。

トレードが生活全てでない限り、相場に張り付くことはお薦めできません。ただし、あまり時間をかけずに、それにより近いことはできます。

※何を持って大天井、大底というかによって、できることとできないことは変わってきます。
少なくとも次にお伝えする、より大きい時間のトレンドをそれよりも小さい時間のトレンドに乗ることによって可能になってくるものだと思います。

ダウ理論を利用する

では、移動平均線を使って相場で優位に立つには、どこで仕掛けていけばいいのでしょうか。

結論は、上記表題のように初押し、初戻しです。これは、トレンドが変わるであろうポイントになるからです。大底、大天井を狙うよりも、明らかに楽、そして合理的です。

トレンドの転換、というのはそのトレンドの中で2回しかありません。

「始まり」と「終わり」ですね。

その間の期間には、幾度となくトレンドの波に乗るチャンスが訪れます。2回しかないものに頑張って乗ろうとするのか、何度もあるチャンスに楽に乗ろうとするのか。

これを考えれば、自ずとどこで乗るべきなのか、理解できるはずです。

そして、トレンドは続きますが、いつかは終わります。であればトレンドの終焉で乗るよりも、トレンドが生まれたてのタイミングで乗るのが一番かしこい方法ではないかと考えます。そういう意味で初押し・初戻しを私は推奨します。

考えてみれば、これはダウ理論に通じるものがあります。

大きな波のトレンドを把握して初押しである(③)で買い(売り)エントリーする。そうすれば、単一の時間足のみで勝負するよりも更にトレンドに乗れる可能性が高くなります。

今回お伝えする初押し、初戻しは120MAを上抜けた後の初めての「押し」のことを指します。(初戻しはこれの逆です。)

長期の移動平均線には逆らわない

例えば、120MAの下に価格がある時に、安値を切り上げた場合はこれに該当しません。

120MAの下に価格がある時に安値を切り上げた場合、これも問題は無いですが、今回は大きな力を利用して、小さな足から入っていく方法です。ですのであくまでも大きな時間枠の120MAを上抜けてから、となります。

先ほど紹介したニューヨーク市場の金チャートも実は初戻しです。重複する部分もありますが、実際に乗る方法をお伝えします。今回は、短い時間足のチャートを紹介します。

EUR/USD 1時間足

上記チャートの青矢印を見てください。1時間足の120MA(灰色線)の下に価格があります。そして20MA(赤線)も下降開始。(少し視覚的に見やすくするため10MA(青線)を追加しています。)

このまま1時間足のみでトレードしても、十分利益が出ますが、今回は「小さな時間足で、大きな波に乗る。」ですので、1時間足と関連付けやすい10分足を見てみます。

上記チャートの赤枠の部分を10分足で見ていきます。

EUR/USD 10分足

10分足でチャートを見た場合、上記チャート「2番天井」の部分が120MA(つまり1時間足の20MA)でトレンドを把握した場合の初戻しとなります。

120MAの下、20MAも下降開始。青○で売りエントリーです。いかがでしょうか。簡単じゃないですか?

大きな時間足でのトレンド方向に、小さな波の初押し、初戻しで入る。この初押し、初戻しは捉えるべきです。

なぜなら、チャートを見てもわかるように、その後トレンドは発生していますが、多少ぐちゃぐちゃしています。そこを取っていくことも可能ですが、一番楽に取っていくことができるところは2番底、2番天井です。見逃さないほうがいいです。

まとめ

移動平均線だけでも大きく利益を伸ばすことはできます。

表示している移動平均線を上位足と連動せることで、その上位足のトレンドを狙い撃ちすることが可能です。

結果、楽に大きく利益を得ることができます。

まずは上位足で環境を見て、それから実際のトレードを行う時間足(下位足)でトレードするという癖をつければそんなに大きく負ける、ということはなくなります。

 

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