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相場の原理原則 資金管理

損切設定の根拠~感情を管理する~

損切に関して多少理解はできたとしても、実際にすぐに実行することはできません。

感情が邪魔をするからです。

しかし、お伝えしたように全資金の2%でトレードすれば比較的感情を抑えてトレードすることができます。

感情を管理する

利益は設定できませんが損失は管理できます。

本来であれば1回の損失額もわからないのに怖くてトレードなんてできないはずです。

感情でトレードしたくないのであれば、適性の資金量でトレードすべきです。

感情をコントロールするは間違い?

よく、「感情をコントロールしよう」と言われますが、それはほぼ無理です。

コントロール=統制・支配

それができれば、誰も苦労せずトレードを行なっていけますが、人間ですからそれは非常に難しいです。

もしも感情をコントロールできるなら悩みで落ち込むこともなく毎日ハッピーで過ごせるはずですが、そんな人を私は見たことがありません!

考えてみてください。

怒っている自分を楽しい気分に一瞬でコントロールすることができますか?できないはずです。

どんな方法を使ってもそんなに簡単に感情を変えることはできないです。

感情を管理することしかできない

では、どうすればいいか。

「感情を管理」しましょう。

つまり、感情的なトレードにならないように前もってマネジメント=管理すればいいのです。コントロールはできなくてもマネジメントであれば多少はできるはずです。

怒る前に、怒らないように準備し、管理することはできます。

そのためには何が必要か。ブレない目標です。ブレていなければ損切りに合っても、淡々とトレードできます。

目標を達成したくないですか?だからブレない目標は大事です。

感情が邪魔して思うようにトレードできない、と思って悩む前に自分の目標を確立することが近道になります。

2%ってどうなの???

それともう一つ。感情に流されて売買しないための重要な方法があります。

100万円のうち2万円無くすのと、4万円のうち2万円無くすのでは、どっちがショックですか??

もちろん、所持金が4万円しかないのに、2万円無くす方がショックですね。

損切りは全資金の2%と定義しました。

2%は少ないですか?

100万円の資金なら2万円の損失。

つまり、クロス円を1万通貨で売買したら2円の価格変動で損切り。100万円の資金であれば1万通貨の売買しかできない。

でも例えば10万通貨で売買していたとしたら・・・・・・。

損した時は20万円の損失。資金の20%を失います。

1万通貨の売買よりも10倍変動するわけです。

利益が10倍であれば嬉しい。でもそれで終わりではありません。

損失も10倍になります

 

枚数に応じて感情も影響を受ける

1万通貨でトレードするよりも10万通貨でトレードする場合、単純に10倍の損益が生じ、それに伴い10倍の欲と10倍の恐怖、つまり10倍感情が動かされます

すると今まで述べたように利益を少しでも早く確定したくなります。

そして含み損となった場合多額の損失を受け入れられず、塩漬け→強制撤退となりす。

平常心で売買できなくなり、結果10倍の損にも耐えられず、トレードが出鱈目になっていきます。

100万円という同じ資金量の中で掛ける資金が10倍なら欲も恐怖も10倍です。

10倍の利益が出る可能性もありますが、その裏側には10倍の損失というリスクもあることを忘れてはなりません。

2%は重要です

何度も言いますが、100万円、トレード資金で持っていたとして、100万円の2%、2万円を損した場合、どう思うでしょうか。

損は損で悔しいけど、たいして気持ちも揺らがないはずです。

逆に、100万円の資金で1回のトレードで50万失ったとしたら・・・・・。

感情が動かされないわけがありません。半分もなくなれば平常心でトレードを続けていくことは絶対にできないはずです。

また、この50万の損失を取り戻すために係るリスクというのは、もしも同じようなトレードを続けていくのであれば、超高いリスクです。そして取り戻すことはできないでしょう。

適切な枚数でトレードする

2%は重要。身の丈に合った資金量をリスクにさらすのであれば、例え損失になったとしてもより平常心で次のトレードに挑むことができます。

つまり、感情でトレードをしないためには、より少額でトレードすればいいわけです。

トレードする目標を見失ってはいけません。トレードでギャンブルするつもりはなかったはずです。

簡単にたどり着ける手法は存在しません。

twitterなどで成果を報告して勝っている人を良く見ますが同じようにできると思ってはいけないと思います。

みなさんがどのように売買していたかわかりませんが、おそらく100万円の資金があればレバレッジの許す限り、1万通貨以上で売買していたと思います。

・2%なんて物足りない?

・もっと大勝ちしたい?

・自分には特別な力があり、それが出来ると思う?

考えてください。なんのためのトレードでしょうか?

変えましょう。

・めちゃくちゃな損切り設定をしていたから負けていたのです。

・資金量が多かったから負けていたのです。

・感情でトレードしていたから負けていたのです。

これらは負けるための方法です。これを変えるだけでも格段にトレードレベルが上がります。

8割以上の投資家は負けている。

それはこれらを上記内容を怠っているからです。みんなと同じことをしていたら負ける。違うことをする。

それは、みんなが買っているから売る。そういうことではありません。

みんながやっていない準備・管理をやる。これで2割の勝ち組トレーダーに大きく近づくことができるはずです。

トレードは決して「オイシイ」ものではありません。ただし、真剣にやれば、見返りは大きいです。

なぜ、直近安値??

損切りポイントを前回の安値に設定する。それはやろうと思えばできるはずです。

更に理解することで確実に行動できるようにしましょう。

相場参加している人の集団心理を表しています。

集団心理は各国共通、今も昔も共通、古今東西変わらないものです。

相場は参加者の感情で成り立っている

同じ時間、同じ感情、同じ健康状態、同じストレス、同じ参加者であれば、相場はぴったりと同じ動きをするはずです。

しかし常に参加者は変わり続けます。

ただ、前回もお伝えしたように人間の根本的な感情は変わりません。


いつの時代も、どこの国の人でも、欲があり、恐怖から逃れたいのです。


だから過去と同じような相場のパターンは出やすくなります。

今の直近の値動きを形成しているのはより直近の相場に参加した人たちです。

1年前にエントリーした人たちは例え現在でポジションを持ち続けたとしても、決済しない限り今の相場に影響しません。

その人たちは1年前の相場に影響を与えていた人たちです。

しかし今現在、ポジションを1年保有している人の割合は1週間保有している人の割合よりも間違いなく少ないはずです。

より直近で売買された取引が、今のチャートに反映されているのです。

 

図の◯の地点以降で買った人は、その後○の地点より価格が下がった場合、全員が損失となります。

つまり、○地点よりも1pipsでも価格が下がったら、◯以降に買った人が、撤退しようと踏ん切りをつける唯一のポイントとなってきます。

そして自分のシナリオが崩れる瞬間なので我慢する人もいるでしょうけど、撤退する可能性が高くなります。

だから、直近の安値はストップ注文を入れるべきポイントとなります。この損切りが総資金の2%になるように、自分の枚数を決めるのです。

エントリー時に直近の安値に損切りを置く。そして損切りの資金は総資金の2%とする。これで資金管理ができます。

まとめ

利益と損失の額が乱高下する。常に一喜一憂です。こんな状態でトレードを継続し続けることなど到底できません。

感情抜きでトレードするためには枚数を減らして、より平常心で相場に向かう必要があります。

100万円の資金で1,000円の損失でトレードする、というのはあまりにも極端ですが、全体の資金の2%となる20,000円に損切を設定してトレードするのは、感情が動かされない程よい損切設定だと考えます。

また、単純計算で50回連続で負けたとしても、資金は無くならない計算です。

勝てないと言っても、50回連続で負け続けたという方にお目にかかったことはまだありません。

まずは1トレード2%の資金でトレードするというやり方に慣れてみる必要があります。

一度やっててください。損切設定していなかった方、もっとハイレバレッジでトレードしていた方は驚くほど穏やかにトレードできることに驚くはずです。

資金がなくなっては、トレードすらできませんので、まずは資金管理、取り組んでみてください。

自分は絶対に儲けられる、という方は別ですが・・・。

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