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サイクル論

サイクル理論-波の影響力を理解する

前回の記事で、サイクルの優位性について、少しでも理解していただけたでしょうか。

ここで一つ、サイクル論を使う上で考えられるメリットとデメリットを上げておきます。

サイクル論のメリット・デメリット

メリット

  • 安値を把握することができる
  • びっくりするくらいゆったりトレードできる
  • トレード中心の生活から抜けられる

それではサクッと解説します。

■安値を把握することができる

これ、最大のメリットです。安値を把握してトレードしたら、その後ある程度想定できる天井まで数百pipsさらには数千pipsを取ることができます。

これぞ、放ったらかしトレードです。

■びっくりするくらいゆったりトレードできる

デイトレーだと最大でも24時間の保有期間だと思いますが、サイクル論でトレードするとトレンドに乗れた場合数ヶ月保有し続けることが多いです。

■トレード中心の生活から抜けられる

移動中にスマホでサクッとチャートの確認。これはこれで楽しかったりもするのでしょうけど、ずっと続けることができるかと言われると難しいです。

見れないときにチャンスが来ることも多いわけで。サイクル論だと、1日1回のチャート確認で全く問題なくトレードできます。

デメリット

  • 何日も含み損を抱え、結局損切になることがある
  • 短期売買のような興奮は味わえない
  • 逆張りのため、タイミングがずれると利益が出にくい

■何日も含み損を抱え、結局損切になることがある。

いいことばかりではないです。よくても悪くても、結果が出るのが数週間かかることもあります。

その期間、「やっぱり違ったかな?」などと不安になることもあります。

■短期売買のような興奮は味わえない

淡々とトレードで、日常の乱高下は単なるノイズになります。

ただ、その後ごっそりと利益が出ることもありますが・・。

■逆張りのため、タイミングがずれると利益が出にくい

天井、底を見誤ると損失が連続します。それでも信じてトレードする精神力が必要になってきます。

 

いかがでしょうか。トレードする目的は金銭的に何らかの夢を実現するためのもの、だったはずです。

短期だと、トレード自体が目的になりがちになります。

他にやりたいことがある、けどトレードもちゃんとやって利益を出していきたい、という方には

非常におすすめな理論です。

 

サイクルの支配性

さて、そんなサイクル論ですが、少しでも習得したいと思いましたか?

少しでも思っていただけたなら、これから詳細をお伝えしていきます。

サイクルにはサイクルの支配性というものがります。

大きな流れには逆らえない

『小さな波は大きな波に影響される』ということです。

つまり上位足(日足や週足)の流れに4時間足や60分足は影響されてしまうということです。

流れは緩やかでも大きな波には飲み込まれてしまいます。

海岸で見る波も小さな波の後に、大きな波が来た場合、小さな波はあっさりと消し去ってしまいます。

下の図を見てください。

真ん中の波を前回お伝えしたプライマリーサイクルとして説明します。

メリマンさんが定義している18週を一つの周期とします。(為替ではペアにもよるがおおよそ24週)

サイクル理論を世に広める

メリマンさんは、トレードするのにちょうどよい期間としてプライマリーサイクルを提唱していますが、その上にも更に大きなサイクルが存在します。

図の通り大きなサイクルの中に3~4つ(図では3つ)存在していると認識できます。

そして大きなサイクルに小さなサイクルは影響されていく。大きな波に影響されながら、アップ、アップ、ダウンを繰り返していきます。

もちろん、必ずこのような形になるとは言えませんが、少なくとも一定の周期で安値を形成していることは間違いないと思います。

そしてプライマリーサイクル3~4で更に大きなサイクル(中期サイクル)が形成されています。

この中期サイクルは単純計算で

18週×3=54週≒1年  となります。

一定の周期は大きな目安になる

当然、ぴったり54週なんてことはほぼありませんが、1年という大きなサイクルで見た場合大きな目安になります。

そして中期サイクルのスタートとプライマリーサイクルのスタート。

乗れたら大相場を捉えることになります。

本来サイクルでトレードする場合は年に数回しかトレードする機会がないわけです。

因みにに中期サイクルの上のサイクルも当然あります。5年サイクルとか10年サイクルとか・・・・・・・。一度月足でチャートを見て、検証してみるのもいいかもしれません。

小さいサイクル

反対にプライマリーサイクルの中にもサイクルが存在します。

一つ下のサイクルでメジャーサイクルと呼ばれているものがあります。

これは5~7週の周期で発生すると言われています。

メジャーサイクルのスタートに乗っていけば、買い増しも可能です。

また、メジャーサイクルの中にもトレーディングサイクルと呼ばれるものもあり、その中にもサイクルは観測できます。

なるほど!ってことは1分足の短期売買でサイクルを使おう。

って思うかもしれませんが、それはちょっと厳しいかもしれません。

なぜなら経済指標などで1分足で見るには動きが激しすぎるからです。

様々な指標が折り込み済みとなっている日足レベルでの売買がサイクル理論は適しているのかもしれません。

ただし、1時間足なんかを見てみると、一定の周期が観測できると思います。

次は実際にサイクルを利用してトレードする方法を紹介します。

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